愛人如己の実践哲学が韓国民族のもつ原初的思想

ドイツ語のLieblosigeitは愛のない状態を指す。

ここで言う愛は切ない感情ではなく、抱擁と寛大さ、利他性につながる感性をいう。世界的な脳科学者 Gerald Huitherの著書に「愛さなければ患う」という単語が含まれている。彼は脳科学における愛の価値を深く説いた。

最近、医学界でも心身医学(psychosomaticmedicne)は、愛がなければ単純に心の問題だけで終わるのではなく、身体的な苦痛につながり、病症が現れるという点を強調した。ホイッターも愛のない態度が脳のバランスを崩し、身体的バランスを崩し、うつ病、不安症状、パニック障害、憤怒調節障害などのような運命の病気と呼ぶ各種疾病が愛の不在から始まったという話だ。

結局、私の心に愛がなければ病気が訪れ、定着するという脳科学的説明だ。

私の心の中に愛が充満し徳行が漂う時、私自ら体の免疫性が増加し、健康な肉体に健康な心で人生の豊かさを享受することができる。しかし、愛がなく不正な考えや不安の恐怖が心の苦痛につながり、身体的苦痛と各種疾病が発病する。

私たちの脳が、「自己治癒力」が生成されるためには、愛が充満しなければならないという心身医学の研究結果だ。結局、人間は神が与えた真性を回復しなければならないと強調する。

私たちの経典の言葉に原喜という言葉がある。もともと神が与えた人間の天性は、人を愛し、施すことを喜ぶということだ。自分の体を愛するように他人を愛する美しい愛人如己（愛人如己：人を己の身の如く愛すること）の実践哲学が我が民族が持つ原初的思想だ。したがって、施して分かち合う弘益（弘益：広く利益を与えること）の人生が生活の中に共にする。

聖書でも愛する者は神に属することであり、愛は律法の完成であり真理も廃し、予言なども廃する最上の場所であることをおっしゃる。まず、自分をもっと愛そうと考え、自ら称賛し、他人と比較せずに自分の愛に酔って他人を愛する人の本性の座を回復することが性通であり、性通し万徳（万徳：たくさんの善行、徳行）で分かち合いが功完だ。

大人たちは衆生を愛し、慈悲で癒す。イエスも盲目の目を開かせ、仏も治癒の王に例えるほど衆生を気遣った。大倧教 弘巖大倧師も満州の原野で奇病で死んでいく同胞たちを以身代命、私の命を代わりにしますので、彼らの命を救わせてください、まさに命を投げる愛の代贖で数多くの命を愛で治療する奇跡が起きた。

私たちの衆生も自分自身が愛せば、痛くなく痛みも癒され、健康で幸せな人生を享受するだろう。

（檀君精神瀋陽会長・前 大倧教総典教）

 （翻訳： SAORI記者）